N.JさんとF.Yさんとの対談のインタビュアーを務めるのは新入社員のK.Dです。
入社から8年目を迎えますが、これまでの主な仕事内容を教えてください。
F.Y
入社1年目は、親会社の受託チームに配属されました。そこで主に、軽微なプログラム修正や単体テストを担当していました。2年目からは西新宿の案件に参画し、結合テストや簡単なプログラム修正を行っていました。3年目まではテスト中心の業務が多かった印象です。
その後、現在の大手損保会社のプロジェクトに移り、本格的にプログラム開発に携わるようになりました。現在は社員支援の業務を担当しており、プログラムやJCLの解析、データ調査を通じて、お客様からの問い合わせに対応しています。
N.J
私も1年目はFくんと同じく、受託開発の現場でJavaやC#などを使いながら、開発を覚えていきました。その後、西新宿の現場に移り、開発とテストの両方を担当しました。
3年目からは別の現場に異動し、社員支援の業務に従事しました。開発チームとは対になる立場で、お客様側に入り、仕様の説明や調整を行う役割でした。この業務は4年以上続けました。
そして今年1月からは新しい現場に移り、現在はJavaによる開発業務に携わっています。基本設計工程から関わっており、まもなくプログラム開発フェーズに入る予定です。
入社したときにNPSのことをどう思いましたか? また、お互いの印象はどんな感じでしたか?
F.Y
最初のNPSの印象は…「おじさんが多いな」っていうのが正直なところでした(笑)。僕らが入社するまで新卒採用を止めていた時期があったので、若い層がほとんどいなくて。一番年が近い先輩でも30代後半くらいの方でしたからね。
でも、実際に働いてみると、すごく雰囲気が良くて。採用向けのページに「アットホーム」って書くとちょっと誤解されそうですけど、実際に人間関係がしっかりしていて、ちゃんと気にかけてくれる人が多いんです。みんな現場に出ていることが多いんですけど、社内で集まった時の雰囲気もすごく良くて。最初は「おじさんばっかりだな」と思っていたのに、少し経つと「本当にいい人ばかりだな」と感じるようになりました。
Nくんの印象は…お互いそんなに喋るタイプじゃないので、波長が合うというか、仕事の中で自然と馴染める感じがありました。うーん、ちょっと言葉にするのが難しいですね。
N.J
印象がないってことだと思います。
F.Y
いやいや(笑)。なんか「仲良くなれそうだな」っていう感じでした。
N.J
NPSの印象については、あまり深く考えていなかったですね。入社したときは、周りの人たちとの世代差が結構あるなっていう印象はありました。でも、「とにかく頑張っていこう」っていう気持ちしかなかったです。
Fくんの印象は…さっき「お互い喋らないタイプ」って言ってましたけど、僕から見るとFくんは結構喋る方だと思います。特に飲み会とかではよく話していて、それを見てるのが面白かったですね。
東京に来たときの苦労などがあれば教えてください。
F.Y
僕は大学が愛知県だったので、東京に出てくること自体に大きな不安はありませんでした。愛知もそれなりに都会なので、生活環境のギャップはあまり感じなかったですね。それよりも助かったのは、独身寮の制度です。管理部の方が部屋を探してくれていたので、自分で物件を探す必要がなく、スムーズに上京できました。 本来なら、住まい探しが上京時の大きなハードルになると思うのですが、その部分を会社がサポートしてくれたおかげで、特に大きな苦労はなくぬるっと東京生活に入れた感じでした。
N.J
私も同じく、上京に関してはそれほど苦労はありませんでした。部屋は管理部が決めてくれていたので、引っ越しもスムーズでしたし、大学時代から一人暮らしをしていたこともあって、生活面での不安も少なかったです。 ただ、引っ越し初日の夜は少し寂しさを感じましたね。知らない土地で、知り合いもいない状態だったので。でも、それも一晩だけで、翌日からはいつも通りの一人暮らしが始まったという感じでした。
これまでの7年間でスキルアップしたと思うことを教えてください。
F.Y
入社当初と比べると、コーディングスキルなど、いわゆるプログラマーとしての技術は確実に向上したと思います。ただ、自分の中で「明確に成長した」と感じているのは、お客様とのコミュニケーション能力です。
最初の頃は分からないことが多く、うまく話せずに戸惑うこともありました。でも今では、お客様としっかり会話ができるようになり、「何が分からないのか」を整理して、的確に質問できるようになりました。そうしたコミュニケーションの力は、業務を進める上で非常に重要だと感じています。
N.J
開発スキルについては、正直なところ「まだまだこれからだな」と思っています。なので、今後も継続して努力していきたいですね。
一方で、コミュニケーション力は確実に向上したと感じています。具体的に何がきっかけだったかははっきりしませんが、以前の開発現場と今の現場を比べると、開発の進め方や人の巻き込み方など、考え方や対応の仕方が変わってきたなと実感しています。
また、一人で作業する際の進め方や時間管理についても、以前より意識して取り組めるようになり、作業効率は確実に上がっていると思います。
2人は技術分野が違う方向に進みましたが、どのように感じていますか?
F.Y
僕はCOBOLを中心にやっていて、NくんはJavaの開発をしていますよね。会社として、社員がそれぞれ違う技術分野で専門性を高めていくのはいいことだと思います。
N.J
COBOL側にFくんの名前があるのを見て、「あ、COBOLやってるんだな」って思いました。私は入社当初からJavaをやりたいって言っていたから、今その方向に進めているのはよかったなって思います。
F.Y
言語の違いはあるけど、プログラミングっていう仕事の本質はそんなに変わらないと思うんですよね。COBOLは古い言語で、Javaの開発とは現場の雰囲気とか進め方に違いはあるかもしれないけど、根本的な考え方は共通してると思います。
N.J
FくんがCOBOLの分野でしっかりモチベーションを持って取り組んでるなら、それはそれで素晴らしいことだと思います。技術分野が違っても、それぞれの現場で必要とされる役割を果たしているっていう点では、同じように価値のある仕事をしていますよね。
F.Y
そうそう。だから、COBOLの方向に進んだからって特別何か思うことはないかな。COBOL技術者は高齢化が進んでいて若い技術者が必要とされている状況もあるので、それぞれの分野でしっかりやれてるのがいいことだと思います。
若い社員が増えていますが、どのような印象ですか?
F.Y
会社として若い社員が増えているのは、すごくいいことだと思います。最近感じるのは、みんな思った以上にちゃんと「これがやりたい」っていうビジョンを持って入社してきてるんだなってこと。
僕自身は、目の前のことを一つずつやっていくタイプだから、若い社員を見て「みんなちゃんと考えてるなぁ」って感心することが多い。すごく頑張ってるなって思います。
N.J
私も若い人が増えているのはいいことだなって思っています。人が増えることで会社にも活気が出るし、全体として前向きな流れになってる感じがするよね。 ただ、仕事の中で若い社員と直接関わる機会はあまりないから、実際にどういう人たちなのかはまだよくわからない部分もあるけど…心の中では「みんな頑張って!」って応援しています。
ベテラン社員の方々について、どんな印象ですか?
F.Y
あー…なんだろうな、癖が強いっていう印象はありますね。でも、もちろんいい人たちなんですよ。たまに「この人、癖強いな〜」って思うことはあるけど、マイナスな意味じゃなくて、面白い意味での”癖”ですね。
N.J
うん、それはわかる。ぶっちゃけ、癖が強いなって思うことはあります。でも、実際に一緒の現場になったら「よろしくお願いします」っていう気持ちになるし、仕事ができる人が多いっていう印象もありますね。
F.Y
そうそう。一緒に現場に入ったことがあるベテラン社員は、本当に仕事ができる人ばかりで、すごいなって思って見ています。仕事のときは頼りになるし、話してみるとすごくいい人だったりするので。癖はあるけど、その分個性と経験があるって感じですね。
N.J
今年は人が増えたこともあって、まだよく知らない方も多いけど、Fくんと同じで癖はあるけど、すごい人たちなんだろうなっていう印象。これから一緒になる機会があれば、いろいろ学ばせてもらいたいなって思いますね。
2人それぞれの今後の目標は何ですか?
F.Y
多分、現場ってずっと同じというわけではなく、2〜3年のうちには変わることもあると思っています。だからこそ、現場が変わったとしてもしっかりやっていけるように、コミュニケーション能力や基本的な技術力、準備する姿勢などをもっと高めていけたらいいなと考えています。
明確な目標があるわけではないのですが、ぼんやりと「技術者として」よりも「社会人としての基礎的な能力」を向上させたいという気持ちがあります。そういった力がもっと身につけばいいなと思っています。
N.J
私は、様々なポジションで仕事をして、さまざまな経験を積んでいきたいと考えています。今は開発メンバーとして現場に入っていますが、半年ほど経ったので、そろそろ変化があってもいいのかなと感じています。
具体的には、指示する側やリーダー的なポジションなどを「やりたい」というよりは「経験しておきたい」という気持ちがあります。
もちろん、今の時点で「これはやりたくないな」と思うものもあるので、何でもかんでも挑戦したいというわけではありませんが、一つひとつ経験を積み重ねていくことが今後の目標です。
就活生へのメッセージをお願いします。
F.Y
就職活動では、いろいろと考えることが多いと思いますが、最終的に大事になるのはコミュニケーション力、つまり「人と人との関係性」だと思っています。
技術や知識ももちろん大切ですが、仕事をするうえで一番重要なのは、やはり人との関わり方です。
だからこそ、あまり難しく考えすぎずに、自分らしく頑張ってほしいです。頑張れ!っていう気持ちですね。
N.J
私も同じように思っています。加えて、学生時代に情報系の学校に通っていた方は、入社後も比較的スムーズに業務に入れるのかなと思います。
私は完全未経験でこの業界に入り、最初はかなり苦労しました。でも、今こうしてなんとかやれているので、未経験の方でも安心して飛び込んできてほしいです。
経験がなくても、やる気と努力次第で十分にやっていけると思います。なので、そういった方にもぜひチャレンジしてほしいですね。
インタビュアーの感想
K.D
貴重なお時間をいただきありがとうございました。 お話を聞いている中で、2人は自分のことを口数が多くないと話されていましたが、相手の言葉から即座に冗談が言い合えたりできるなど、今回の短い対談の中でも仲のよさを垣間見ることができました。